2010年5月7日金曜日

おバカキャラ

 最近、バラエティ番組やクイズ番組でおバカキャラがモテモテである。
 もっとも、おばかキャラとはいっても、番組でレギュラーを張ったり、ブラウン管を賑わせているのだから、正真正銘おバカであろうはずはないとは思うのだが、おバカを演じているのかどうかは定かでない。
 視聴者はおバカキャラのおバカ振りを楽しんでいることは確かだ。
 元来人間は自分よりおバカさんを欲しているものである。人の失敗や無知ぶり、天然振りを見聞きするにつけ溜飲を下げたりするのである。
 外山滋比古氏は「昔の王侯貴族支配者はプロのバカをかかえるぜいたくをした」という。
 バカなことを言ってくれるバカ、バカを演じてくれるバカ、とにかくひっぱりだこのバカは不足がちなのだそうだ。
 しかし、しかしである。
 誰とは言わないが、「バカであってはならない人がバカなことをいう」と腹が立つ。

0 件のコメント: