2011年3月7日月曜日

前原外相辞任に思う

 政治ネタは極力避けてきたが、なんとも腹の立つことばかり続いていやになる。
 またもやつまらない理由で重要閣僚の一人でもある前原外相が辞任した。
 国会で鬼の首を取ったような勢いで追求する議員を見ていて不快指数120%という感じだ。辞任した後も首相の任命責任を徹底追及する、という。何をかいわんやである。
 追求する側にとっては、重箱の隅をつついて、一気に瀕死の菅内閣を解散に追い込もうということだろうが、あまりにもおそまつだ。

 この問題は、いち政治家のスキャンダルとして追及するのではなく、別の視点で考えなければならない問題だ。
 例えば、政治家の健全な政治活動を支える個人献金をインターネット献金も含めて如何に定着させようというとき、献金した個人が外国籍かどうかをチェックするなど到底不可能だ。チェックのために人員を増やして虎の子の献金をそちらの人件費に使うなどということにもなりかねない。
 ましてや後でわかったといっていちいち辞任するようなことがあっては政治空白が広がるばかりだ。外資系企業からの企業献金の問題との整合性も問われるところだ。

 マスコミの報道の仕方にも問題がある。「政局ではなく政策」などといいながら、延々と政局を報道する無神経さ。政策では視聴率が取れないが政局は視聴率が取れる、ということではないだろうか。また、ワイドショー番組やバラエティ番組で安直に政局を取り上げる。
 政治を国民目線で解りやすく、という利点もあるだろうが、限られたコメンテーターが、検証なしに無責任なコメントを垂れ流す図もいただけない。

 まあマスコミ批判も政治批判も天に唾することであり、有権者一人ひとりが賢くなっていかなければならないことではあるが・・・。

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